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お名前	豊田　徳冶郎
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加藤秀俊先生、みなさま加藤秀俊先生は今年6月29日付の産経新聞「正論」に「地方版漢字審議会のすすめ」を執筆されました。　　　　　　↓ http://sankei.jp.msn.com/politics/local/090629/lcl0906290322000-n1.htm その中で「障害者」表記の「害」の不当性を指摘されて以来、この5ヶ月間、市井では漢字学業界、福祉関連業界を中心に蜂の巣をつついたような騒ぎになっています。メデイアの威力は大きいですね。おおむね4つの意見があるようです。 ①どうでもよい、気にしない（といいながら気にしている） ②せっかくまぜがきの「障がい者」表記を推進してきて、地方自治体が　つかいはじめているので、いまさら「碍」は困る。 ③公用語もふくめさっそく「碍」に訂正・統一すべきである。 ④「障害者」そのものの表記を変えるべし。 ①は「碍」の字の存在を知らない若年層に多く、意外にも身体障碍関係者　の一部にもこの意見？があります。気にはなっているようすですが。　　知的・心的（精神）の障碍と違って身体関係は福祉のレベルがハード面　を主に既に世界水準にたっしているその余裕からでしょうか。 ②は知的障碍の団体がまぜがきを推進してきた経緯があり面子が絡んで　いるようです。 ③は多くの高齢者の支持を集めています。漢字好きも支持しています。　知識層の賛成者が多いのも自然な現象でしょう。 ④は障碍団体の首脳部にみられる意見で「障碍者」を「チャレンジド」に　変えてはどうかという案もあるようですが虚を突かれて不作為の責任を　自省しているふしもあります。全体を眺めてみると温度差はあっても全員が「害」に問題意識をもっており「害のままがよい」との声は皆無のようすです。 27年ぶりで常用漢字の見直し作業を実施している文化庁は、当初「碍」の追加には否定的で漢字小委員会の委員に「碍の追加は慎重に」とのメモを配布したと聞いていますが市井での議論やメデイアの報道、更には政権交代もあって現在は「保留」の状態です。 11月25日に文化庁は試案を公表し「改定常用漢字表試案への意見」の募集を開始しました。〆切は12月24日です。試案と応募要領は以下です。　　　　　　↓ http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=185000443&OBJCD=100185&GROUP 今回は複数の国会議員（民主党）が意見書を提出します。前回を上回る意見書が出されるでしょう。（前回は302字の希望字種の中で「碍」は第2位でしたが試案には反映されておりません。以下のブログに豊田個人の「碍」に対する思いを書いています。お暇な方は覗いてください。　　　　　　↓　　 http://d.hatena.ne.jp/tokujirou/20090611/1244676596